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市長メッセージ(令和4年8月)

心温まるレガシーを後世に語り継ごう!

 先月、「会津藩家老・山川家の近代~大山捨松とその姉妹たち~」を出版された昭和女子大学、女性文化研究所研究員の遠藤由紀子様から著書を寄贈いただきました。
 この本には、当時の御坊の人々と会津藩士との交流を通したこの地の先人たちの心温まる善行が綴られており、ぜひ市民の皆様にも知っていただきたくご紹介させていただきます。
 今から154年前、旧幕府軍と新政府軍が戦った鳥羽伏見の戦いに敗れ、紀州に落ち延びてきた会津藩士を小松原村(※現在の湯川町小松原)の人々が手厚く看護されたということです。
 当時、紀州藩から「厳重に戸締りをして落ち武者を中に入れないように」というお達しが出ていたにもかかわらず、困っている人々を放っておけないという村人たちの思いのもと、自らの危険も顧みず1,800人とも言われる傷ついた会津藩士たちを旅館中屋(中野家)や久保田家などに招き入れました。
 旅館中屋に身を寄せた会津藩家老・山川浩は熱病を患っていましたが、手厚い介抱のおかげで英気を養い回復し、その後、明治政府の高官に出世されました。  山川浩は、御坊で受けた恩を忘れることなく、中野家との交流が続き、九谷焼の大皿やお礼状、漆塗りのお椀などを贈られました。
 150年の節目となった平成30年には、そうした品々を中野家の子孫の方々が会津若松市に寄贈されており、時を超えたつながりが今日までの縁に繋がっています。  本の寄贈式には、歴史の生き証人ともいえる山川浩と交流のあった中野吉右衛門のひ孫の中野健様、そして琴で屋島を弾き、藩士を慰めたとされる久保田えつのひ孫の古田富美様にもご同席いただきました。
 私は、このような先人たちの素晴らしい善行を市民の一人として大変誇りに思っており、後世に語り継いでいければと考えています。
 この本は、御坊市立図書館で貸出可能となっていますので、興味のある方には、ぜひご一読いただきたいと思います。

 

御坊市長三浦源吾