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昭和28年水害 -御坊市洪水ハザードマップ-

昭和28年水害

水害の原因

 昭和28年7月18日の和歌山水害は我が国災害史に特筆大書さるべきであり、それによる損害のぼう大であったことは県下水害史から見て、往古未曾有なものでした。特に県下最大の被害を受けた日高川流域において、被害の中心であった御坊町始め流域町村の惨状は全く目を覆わしめるもので、即日災害救助法が発令されるといった状態でありました。
 昭和28年の水害の原因は、けたはずれに多かった豪雨で、気象学的な報告による見解では、

  1. 豪雨が集中的局地的にしかも河川の上流地域に降ったこと
  2. 降水量が短時間に大量であったこと
  3. 当日以前にかなりの長雨が続き、地下水が上昇していたこと

を挙げています。
 降雨量は、17 日から18 日にかけて、日高川では500ミリを超えていたと推測されています。この水害の特色は山崩れによって堰止められた河川が、堰が崩れることによって瞬間的な高水位を下流にもたらした山津波にあります。この山津波は烈しい側方浸食を伴い、野口が全戸全耕地を流失させるというように日高平野部に甚大な損害を与えました。さらにその被害を大きくしたのは河床の上昇で、日高川下流地方は河口が潮流の影響を受けて年々土砂が堆積し、また上流のダムはその上流に土砂を堆積させて下方浸食をさまたげていました。

水勢の状況

 日高川の水は和佐ではん濫した後、若野堤防を突き切って上野口に直流し、野口堤防が決壊したために野口は全滅しました。上野口から山麓に沿って直流した水は小森から対岸の出島につきあたり、その水は湯川町東財部の西側を通り御坊平野にはん濫しました。
 御坊下流東薗、名屋方面の堤防決潰は岩内のでばった丘に当たった水が対岸に向かって斜行したためと思われ、従って若野堤防のつきねが切れる程の大水であれば藤井よりむしろ野口が危険であり、出島が危険であることが今後の参考になると思われます。

被害の状況

 御坊市全域が被災しました。特に平野部がひどく、浸水しない家屋はなく、流失しない耕地は上流より運ばれてきた泥土に埋没しました。退水後の日照によって、それらの耕地に堆積した粘土が乾き、ひび割れて荒涼とした土の砂漠を見るようであったと言われています。
 この水害による市民の被害は、死者26名行方不明100名、重軽傷約3,000名。推定床上浸水4,000戸、内流失365戸(『御坊市を中心とせる七・一八水害史』)といわれています。

(参考:御坊市史)

水害の被害写真1

水害の被害写真2

水害の被害写真3

(提供 御坊市教育委員会)

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