四つ太鼓とは、粋組に長サイ棒と呼ぶ担ぎ棒を付け、欄間を配し四本柱に障子と呼ぶ格天井を乗せ、それに天幕を被せ、中に据えた太鼓を乗子が叩き、それを若衆が押す、いわゆる太鼓台の一種のことです。県内では日高郡の他になく、四つ太鼓の由来は定かではないのですが、瀬戸内各地に太鼓台が広まった頃(1800年頃)に当地の日高廻船も栄えており、廻船を通じて伝わったと思われます。
「サイテクリョウ」は「差しあげて呉れようぞ」という意味で、総重量約1トンの四脚を両手で差し上げる最も豪快な囃子で、この時乗子は上体を大きく反らせて曲芸のような姿勢を見せます。
御坊祭、富安祭、森祭、土生祭、熊野祭、塩屋祭、吉田祭など